映画「Day After Tomorrow」を観て

結構ショッキングな映画でした。
簡単に言うと「異常気象で氷点下が当たり前の世界になってしまう」という世界観で、しかもそれが(避難が追いつかないほど)急速に広まります。
当然、大気も不安定になって、大荒れです。

映画なので、(気流の影響を受けやすい)ヘリコプターが飛んでいたり、(熱勾配の影響を受けたはずの)建造物が崩れなかったりとツッコミどころはありますが、CGも綺麗でとても楽しめました。

中でも興味をそそられたのは、氷点下100度以下になって、更に気温が低下するという点です。
人間が生きていくにはある程度の気温が必要ですが、電池やバッテリも同様です。

一次電池(いわゆる乾電池)でも-100度ではどの程度使えるかわからないし、二次電池(充電池)は言わずもがなです。
充電池の場合は、使用可能な温度範囲は0℃〜45℃程度に規定されているようですが、10度を下回ると種類によっては電圧が降下して使い物になりません。
(新品のエネループなどは強いようですが、それでも-100度は難しいでしょう。というかテストしてないでしょうね)。

さらに、異常気象で道路は冠水し、各地で停電します。
専門家ではないので定かではありませんが、原子力発電所は電力の消費がなくなると安全装置が働いて自動停止すると記憶しています。
また、火力の主力であるLNGガスのタンクや配管が急激な熱勾配に耐えられるかも不安です。
そうなると、異常気象が収まっても復旧に大変な時間がかかるでしょう。

劇中で特に目を引いたのは、温かいであろう南に移動しようとする人々と、建物に残り嵐が去るのを待つグループに別れるところです。
自然の中では一瞬の判断ミスが命取りになると言いますが、誰も責められないし、見ていて辛かったです。

せめて、暖を取れるように非常食だけでも用意しておこうと強く認識させられる映画でした。
問題意識を持たせてくれるという意味でも、とてもよい映画だったと思います。